医者のキャリア

医者の就職 公立病院VS民間病院 メリット・デメリット!

【前編】

【後編】

ご質問いただきました😊

せっかくですので、いろいろとテーマをわけて、動画をお届けしようと思います😊

今回は、公立病院と民間病院のメリットデメリットについて、いくつかまとめてみました😃

公立病院のメリット

・給与は安定している。

公立病院勤務医の最大もメリットは、職の安定です。

コロナであって、病院の収益が減収となっても、給与が下げられることはないでしょう。

実際に、身の回りでは、給与は下がっていません。

それどころか、コロナ給付で、給付金がでたり、給与が上がったりもしています。

医療職の最大の利点は、職の安定と給与の安定です😃

それを考えると、公立病院勤務は最強といえるでしょう。

・収益をそんなに、気にしなくてよい。

そもそも、病院のビジネスモデルは、収益が高くあげられるものではありません。

専門職を多く雇い入れるため、まず人件費は膨大にかかります😅

これが、民間病院であれば、収益が下がると本当に、病院が倒産することがあります。

一方で、公立病院が潰れることはありえません。(公立病院が潰れるとなれば、それは日本が潰れるとほぼ同義です。)

いろいろな医療を試したくても、民間病院であれば、コスト意識を強く求められますが、公立病院ではそれほどでしょう😃

仕事自体は忙しくても、経営的なセコセコさはないといえるでしょう😊

・有名病院のポストは、名誉は高い。

公立病院に限りませんが、有名病院の部長にもなれば、名誉はかなり高いです。

収入面でいえば、講演や出版の話も多く舞い込んでくるでしょう。

ただ、そういった謝礼金や印税はそこまで高くないのも実情でしょう😅

それよりも、周りの医者からも一目おかれる存在になるのは、やっぱり名誉なことではありますね。

公立病院のデメリット

・給与がやすい。

一般論としては、公立病院は、民間病院とくらべて、給与は安いとおもいます。

ただ、すごく安いかというと、そうでもないでしょう。

それよりも、地域によって、医者の給与も違うので、どこで医者をしているかのほうがよっぽど大切です。

いっさが、学生中に、OBの先生たちの会話でこんなことを聞きました。

公立病院の部長の給与は、1,800万円程度で、民間病院の病院長は2,200万円程度。

部長と病院長という違いはありますが😅

それでも、2倍も差があるわけではありません。

・医局にいないと、就職できない?
 (都会にはそれ以外の要素も)

公立病院の多くは、医局関連病院です。

なぜならば、医局の医師派遣がなければ、医者の確保がままならないからですね😅

そのため、医局にそもそも所属しないと、公立病院で勤務することも難しいといえます。

さらに、そんな部長職につくためには、もちろん医局に所属しないと難しいでしょう。

だから、研修医からずーとその病院に勤務していて、部長までなれるかというと、それは難しいといえます😅

さらに、都会(特に東京)のポストの場合、学位以上に、学閥が大切です。

〇〇病院の部長、病院長職は、○○大学卒じゃなきゃなれない場合が多いでしょう。(研修医のうちは、そんなことは教えてくれないと思いますが😅)

・バイトはできない!?

公立病院の場合、公務員となるケースがあります。

その場合は、バイトはできなくなります。

しかし、ぶっちゃけ、ケース・バイ・ケースです。

民間病院のメリット

・給与はたかい?

民間病院の方が、医者の給料は高い傾向にあるとは言えるでしょう。

理由は2つあります。

民間病院の場合、医局から派遣医師が得られにくいため、医者確保のために、給料を高く設定する必要があるためです。

公立病院であれば、潰れる心配もなければ、頑張って医者を確保する努力も、そこまで高くはないでしょう。

安い給料で、一生懸命働いてくる研修医も、集めやすいです。

そのため、給与は薄給でも、人が集まる構造になっています。

一方で、民間病院は、そもそもストロングポイントはを持っていません。

都内の病院ならば、立地というストロングポイントがありますが😅

そのため、多くは、給与ぐらいしか、インテンシブがないと言えるでしょう。

もう一つの理由は、民間病院は、利益を求める必要があるため、そもそも病院収益が高い傾向にあります。(これが高くなければ、すぐに病院は潰れてしまいます。)

ただしこれは、逆のこともいえます。

収益性の悪い病院であったり、一度潰れたことがある病院であると、給料が安いでしょう。

・医局関連外の病院もおおい。

公立病院は、医局関連病院が多い一方で、民間病院は、医局関連外の病院が多いでしょう。

そのため、医局に所属しない医師も、就職がしやすい特徴があります。

また、医局からでた後に、就職することもしやすいメリットがあります。

民間病院のデメリット

・コロナで減給もあり!?

コロナによって、病院経営は、多くが赤字に転落しました。

そのため、民間病院では、医者の給与がカットされたり、ボーナスがカットされることもあったでしょう。

特に、非常勤医師として民間病院に働いてる医師は、結構大変な目に遭っています。

こちらの動画をご覧ください。

いっさも大学にいた時に、民間病院のバイト先で、しれっと、バイト単価が下がっていました笑

一度給与が下がると、なかなかあげないというのが、病院(会社)というものなので、“せちがらさ”を感じてしまいますね笑

・収益をあげることを求められる。

民間病院で働いていて、これが一番のストレスではないでしょうか。

収益性や、コスト意識を、とにかく求められたりします。

そもそも、医療は、収益性が高いビジネスモデルではありません。

実際には、どの病院でも、コスト意識が大切ではありますが、よりそれが露骨に求められるが民間病院と言えるでしょう。

ABOUT ME
医師YouTuberいっさ
地方国立大学医学部卒、医師。 整形外科専門医、医学博士。 You Tubeでは、医者のかたわら、 動画配信700本以上を達成。 既に2,000人以上の登録者がある。 "医者のキャリア形成"を中心に、 医療にまつわる話を配信している。