今回は、
骨折治療計画の立て方について、
実際の経験を交えながら
詳しくお話ししたいと思います。
整形外科の若手医師から、
とてもうれしいコメントをいただきました。
同じ整形外科医として、
こういったコメントをいただくと
本当に嬉しくなります!
みなさんからのコメントは、
わたしの励みになりますので、
これからもどんどん送ってくださいね!
それでは、
骨折治療計画の立て方について、
詳しく解説していきましょう。
〇骨折治療計画のたて方【整形外科専門医解説】
①おすすめの教科書
②術前計画の重要性
③術前計画の立て方
④インプラントの特徴を理解する
⑤具体的な計画の立て方
⑥術前計画の効果
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①おすすめの教科書
整形外科に入局すると、
研修医時代に使っていた
教科書が全く役に立たないことに気づきます。
これは本当に驚くほどです。
なぜかというと、
整形外科はマイナー科の
特徴を持っているから。
国家試験の勉強や初期研修では、
内科的な内容が中心になりますが、
整形外科ではそれらはほとんど使いません。
例えば、
内科研修で使う「内科レジデントマニュアル」や、
外科研修で使う「外科レジデントマニュアル」は、
整形外科ではほとんど役に立ちません。
そのため
整形外科では、整形外科手術の方法が
詳しく書かれた教科書が必要になります。
これは他の科にはない特徴です。
わたしが、
おすすめの整形外科教科書を
ブログ記事にまとめていますので、
ぜひ参考にしてください!
○整形外科 オススメ教科書 全力解説!
②術前計画の重要性
さて、
本題の術前計画についてお話しします。
どんな手術でも術前計画は大切ですが、
特に整形外科では非常に重要です。
初学者にとっては、
予習を兼ねて術前計画を
立てることが大切ですね!
若手のうちは
前立ちに指導医の先生が
ついてくれるので、
あまり予習をしてこなくても
手術はスムーズに行くことでしょう。
しかし、
それではいつまで経っても
手術がうまくなりません。
(できるようにはなりません)
今回は、
実際の画像を使って、
骨折の術前計画の立て方を
説明していきます。
③術前計画の立て方
まず、
健側(けんそく)のレントゲン
を撮ることが重要です。
健側とは、
骨折していない方の肢のことです。
なぜ健側のレントゲンが必要かというと、
骨折した側は変形していて
正確な長さや角度がわからないからです。
健側のレントゲンを撮ることで、
本来あるべき骨の形を知ることができます。
健側のレントゲンには、
必ずスケールを入れて撮影します。
このスケールを使って、
実際の骨の大きさを測ることができます。
次に、
このレントゲンを反転させて、
骨折した側の目標とする形を描きます。
わたしは、
黒い線で健側の骨の輪郭を描き、
赤い線で骨折ラインを書きます。
ここで、
わたしのコツをお教えします。
多くの人は骨の輪郭を描いてから
インプラントを当てはめますが、
わたしは逆の順番でやります。
まず反転させた健側に、
使用予定のインプラントの
テンプレートを当てはめて
さくずしてしまいます。
そして、
次に骨折線を引きます。
こうすることで、一番重要な
インプラントが最適な位置に入るかどうかが
一目でわかります。
(作図も早くできます)
④インプラントの特徴を理解する
次に重要なのが、
使用するインプラントの
特徴をよく理解することです。
整形外科では、
様々なメーカーの
多様なインプラントがあります。
それぞれ微妙に形状や特徴が異なるので、
事前に勉強しておくことが大切です。
例えば、
あるインプラントは
横止めスクリューの位置が
他のものと少し違ったり、
別のインプラントは
曲がり具合が特殊だったりします。
これらの特徴を知っていると、
手術中に思わぬ困難に
直面するのを避けられます。
インプラントの勉強には、
医療機器メーカーの
営業担当者(MR)さんの知識が役立ちます。
彼らは毎日インプラントを
見ているので、
若手医師よりもずっと
詳しいことが多い。
例えば、
「この機種遠位15mm以内に
3本横止めスクリュー
が入ります」とか、
「この機種は、
ネイルとスクリューがロックします」
といった、
細かいアドバイスを
くれることがあります。
ただし、
全てを営業担当者に頼るのではなく、
自分でもある程度インプラントの特徴を
理解しておくことが大切です。
そうすることで、
より深い議論ができ、
手術の質も向上します。
⑤具体的な計画の立て方
それでは、
具体的な計画の立て方
を説明します。
まず、
ネイルを使う場合は長さが重要です。
最も長く入れられるサイズと、
それより1サイズ短いものを考えます。
ネイルはだいたい10-15mm
刻みで長さが変わりますが、
インプラントによって違いがあるので、
重要なことなので必ず確認をしておきましょう!
例えば
「345mmか330mmのどちらかを使おう」
といった具合に考えます。
次に、
髄腔の太さを確認します。
とくに
最狭部(isthmus)を測定しておきましょう。
これはCTで測るのが最も正確です。
こちらのシェーマでは
Isthmusは11mm(内腔を測定します)でした。
そして
「isthmusは11mmなので
実際には10mmほどか
よく削れて11mmくらいの
Nailがはいるかな」
具体的なイメージを持ちます。
また、前後像では余裕があっても、
側面像では意外と狭いことがあるので
注意が必要です。
エントリーポイント
(ネイルを挿入する位置)も重要です。
側面像で確認し、
ネイルが正しい角度で
入るかどうかをチェックします。
横止めスクリューの
長さも事前に計画します。
CTで大まかな長さを測り、
「中枢は65mmか70mmぐらいかな」
「末梢は28-35mmほどだな」
といった具合に記録しておきます。
これにより、
手術中にスムーズに
スクリューを選択できます。
⑥術前計画の効果
このような術前計画を立てることで、
手術のイメージがしっかりと頭に入ります。
30分ほどかかりますが、
この時間は決して無駄ではありません。
術前計画を立てることで、
手術中に手が止まりにくくなります。
骨折の形状や、
使用するインプラントの特徴が頭に入っているので、
スムーズに手術を進められるのです。
また、
予想されるピットフォール
(落とし穴)にも事前に対策を立てられます。
これにより、
手術時間の短縮にもつながります。
わたしは整形外科医として
10年以上のキャリアがありますが、
それでも毎回しっかりと
術前計画を立てています。
特に新しい
インプラントを使う際は、
より慎重に計画を
立てるようにしています。
【まとめ】
〇骨折治療計画のたて方【整形外科専門医解説】
①おすすめの教科書
②術前計画の重要性
③術前計画の立て方
④インプラントの特徴を理解する
⑤具体的な計画の立て方
⑥術前計画の効果
最後に、
若手の先生方へアドバイス!
術前計画を立てる際は、
「自分にできるかな」と躊躇せずに、
まずは「やります!」という気持ちで
挑戦してみてください。
経験を積むことで、
どんどん上手くなっていきます。
みなさんも、
ぜひこの方法で術前計画を
立ててみてくださいね!
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◯骨折治療計画のたて方
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【参考文献】
AO法骨折治療 第3版