未分類

\簡単解説/交通事故診断書の書き方

○交通事故診断書 フォーマット

診断:○○○○

○年○月○日、交通事故で受傷し、当院を受診をした。

上記診断にて、2週間ほどの通院加療が見込まれる。

整形外科外来や、外科系当直の際に、交通事故の診療をします。

その際に、書くのが、診断書です。

今回は、交通事故の診断書の書き方、について解説をしていきます。

診断書とは?

診断書とは、医者が患者さんに対して、病名の診断や、経過を記載した証明書を出すことです。

診断書といっても、実はいろいろあります。

会社に出す診断書。

交通事故後に、警察に提出する診断書。

保険会社に提出する診断書。

いっさ

などなど、診断書にも、いろいろあることを知っておきましょう💁‍♀️

今回は、交通事故の診断書の書き方について解説します。

具体的な、交通事故の診断書の書き方

それでは、交通事故の診断書の書き方について解説します。

具体的には、こちらの通りに書いてしまえば問題ありません。

○年○月○日、交通事故で受傷し、当院を受診をした。上記診断にて、2週間ほどの通院加療が見込まれる。

それでは、それぞれのポイントを解説していきます👨‍⚕️

最初の日付が大切。

交通事故の診断書は、警察に提出して、処理をされます。

そのため、“いつ”診断されたのか、が大事になります。

だいたい、受傷した日を最初に書くのですが、、

事故した日は、患者さん本人が申告をするので、医者が実際に立ち会うわけではありません。

いっさ

なので、ここはグーレーなのですが、
患者さん本人が申告した日を書いてもいいし、

厳密にしたいならば、上記のように、
「交通事故で受傷し、受診した」と
受診日を記載しておくのでも良いでしょう。

治療期間の目安は?

次に、治療期間の目安について解説します。

この診断書で一番大切なのが、この期間なので、しっかりと記載しましょう。

また、この期間は、実際に通院する期間と違います。

治療期間を2週間と書いても、もちろん1ヶ月以上リハビリ通院する患者さんも多くいます。

いっさ

あくまで、警察で処理をするための診断書と思ってください。

一般的には、2週間と記載をします。

実は、この期間によって、加害者の罪の重さが決まります。

いっさ

安易に、1ヶ月や3ヶ月といった、長期間の期間は書かないようにしましょう。

最後は治療が見込まれると書く。

末尾は、「治療が見込まれる」と書いてしまいましょう。

こちらの診断書は、あくまで事故処理用になります。

診断書はすぐに出さなくてはいけない?

よく患者さんから、
「警察から診断書を頼まれて、すぐに提出ように言われました。」
と言われることがあります。

もちろん、書類関係は早めに出すに限りますが、

いっさ

これは、そんな事はありません。

早く出さないからペナルティーがあるわけでもないので、しっかりと診断を出してから提出した方が良いでしょう。

いっさ

そのため、救急外来では、診断書は出さないのが基本となっています。

なぜならば、誤った診断を証明してしまう可能性が高いからです😱

救急外来では、打撲だと思っていたのが、翌日にCTを取ったら、骨折を合併していた…

こんなことが、交通事故ではよく起こります。

しっかりとした診断を出すこと、さらには診断書は別に急ぎではないことから、救急外来で診断書を出す事はおすすめできません😅

ABOUT ME
医師YouTuberいっさ
地方国立大学医学部卒、医師。 整形外科専門医、医学博士。 You Tubeでは、医者のかたわら、 動画配信700本以上を達成。 既に2,000人以上の登録者がある。 "医者のキャリア形成"を中心に、 医療にまつわる話を配信している。