ご質問いただきました😃
これに対して、いっさはこう返信しました😃
それぞれについて、ふかぼって、解説していきましょう!
循環器内科と整形外科をくらべると?
①給与は?
給与に関しては、どちらも収益性の高い専攻科なので、そこまで差はでないと思います。
しかしながら、②QOLとの関連性もありますが、整形外科の方が、バイトがしやすいので、バイト収益を伸ばしやすいです。
よって、整形外科のほうが収入が高いと思います。
心カテをすると、プラスで手技料をもらえるバイト先があれば、循環器内科のほうが、収入が高いかもしれませんが😅
②QOLは?
QOLについては、間違いなく整形外科の方が高いでしょう。どちらかと言うと、循環器内科はかなり忙しいの部類です。一方で、整形外科は、QOLが高い部類になります。
研修医のうちは、実感するのは難しいかもしれませんが、整形外科の患者さんが急変することも少ないです。
ただ、働く病院によって、循環器内科も整形外科も差が大きい専攻科です。残業時間については、病院によってもかなり差があります。急性期病院であれば、整形外科でも、かなり長時間勤務をします。いっさは、最大200時間以上時間外を出したことがあります😅。
もう一点、違いがあります。循環器内科は、”循環器”とはいえ、内科です。そのため、心臓のことがこよなく好きであっても、内科疾患全般の見る必要があります。特に、地方病院やへき地で勤務をしたり、地域医療に従事したいすれば、循環器よりは、内科のスキルを求められることが多いでしょう。
一方で、整形外科は、急性期病院であれ、地域病院であっても、どこに行っても、整形領域の治療を求められます。なので、この点も、整形外科のQOLの高さにつながるではないでしょうか。
③独立(開業)するならば?
独立(開業)をするならば、整形外科に軍配が上がるでしょう。
循環器内科の場合、クリニックを開くとしても基本的には内科としてクリニックを開くことになります。そのため、循環器内科のスペシャリティを強く生かした開業は難しいです。もし、循環器内科の特徴を最大限生かした独立をしたいならば、心カテがどんどんやるような病院を経営する事です。ただ、治療後の入院治療もありますので、ある程度規模を大きくしないといけないでしょう。
一方で、整形外科は、開業しやすい専攻科です。それは、外来ニーズが高いためです。
診療科別全患者数は下記のとおりです。
1位 内科 4,3000万人
2位 整形外科 2,000万人
3位 外科 1,000万人
小児科、皮膚科、眼科、産婦人科 他 500万人以下
(整形外科学会よりhttps://www.joa.or.jp/edu/peculiarity/peculiarity_01.html)
開業を視野にいれるならば、整形外科がおすすめです。
④医者の中での地位は?
医者の中の地位の実感というものは、かなり相対的なものです。それぞれの専攻科になってしまえば、その専攻科内の地位の方がよっぽど気になります。
ただし、一般的には、循環器内科の方が地位は高いかもしれません。なぜならば、公立病院の病院長職につきやすいと言うのならば、それは循環器内科医でしょう。
ただこれも、医者も10年も経験すれば、自分の地位感覚はどうでもよくなります。なぜならば、若い頃は、色々と評価してくれる上の先生が多いです。一方で、年齢を重ねるほど、評価してくれる上の上司は少なくなります。よって、相対的に、他人の評価の重要性は減っていきます。
いっさも、研修医の頃は、周りからの評価がすごく気になりました。一方で、医者10年目の今は、周りからの評価ほとんど気にしません笑。
⑤最終的にはどちらがオススメ?
それでは最終的に、整形外科と循環器内科、どちらがお勧めできるでしょうか?
先述のとおり、この二択で迷っているならば、整形外科の方をお勧めします。
「心臓がほんとに好きだ!」「循環器内科の自分がほんとにかっこいい!」って心底思えるならば、循環器内科は良いでしょう。
一方で、QOLを考えたり、ライフスタイルや、仕事とプライベートのバランスを考えたりしたいならば、
それは素直に整形外科を選ぶのが良いと思いますよ!
そもそも、整形外科面白いですからね!
参考になれば幸いです♫