医者のバイト

【研修医講義】 縫合、テープ、ステープラー 使い分け方!

今回の動画では、外科系当直の際の傷の処置方法について解説をします😃

特に、皮膚裂傷の際に、縫合するか、テープにするか、ステープラーでとめるか、、

迷いますよね😅

厳密には答えはありませんが、基本的な考え方をおさえておくと、迷いが少なくなるでしょう😃

縫合、テープ、ステープラー 使い分け方

・縫合は”最強”! テープは”超便利”!

まずは、お伝えしたいこととして、、

「迷ったら、縫合しよう!」

ということですね😃

皮膚の固定力も応用の効き方も断然、縫合が”最強”です😃

またコスト面から考えても、縫合すると、「創傷処理」のコストが取れます。

一番小さいもので、1,250点です。

つまり、1点=10円なので、12,500円になります。

ここで、傷んだ組織はデブリドマンしましょう😃

この手技をすることで、デブリドマン加算がとれます。

デブリドマンを追加するだけで、プラス1,260点になります。

つまり、12,600円になります。

とくに、手部といった可動性大きいか所は、積極的に縫合をすることをオススメします😊

一方で、テープの利点は、”利便性”です😃

局所麻酔も不要で、短時間で皮膚を抑えることができます。

高齢者の転倒による、前腕の表皮剥離なんかは、よい適応でしょう😃

・ステープラーの使いどころは?

ステープラーの立ち位置は結構微妙なところです😃

局所麻酔をせずにバチバチするので、患者さんは痛いです😅

かといって、縫合ほどの固定性も得られません。

使いやすいところは、髪の毛がある、頭部挫創です😃

毛があるので、テープだと固定できないけれど、傷も大きくない場合が、ステープラーの良い適応でしょう😃

また、出血の多そうな、高齢者の前腕の表皮剥離も適応になります。

テープでとめると浸出が多くて剥がれそうな場合は、ステープラーでとめることもよいでしょう。

ただ、この場合は、縫合したほうがよいかもしれません😅

・小児の処置は?

小児の場合は、安静ができません。

ガーゼでいくら覆っても、容易に引っ剥がされてしまいます😅

なので基本的には縫合をしっかりしてあげたほうがよいでしょう😃

転倒して唇周囲の裂創は、口腔内から突き破る場合もあるので、唇を裏返してよく観察してあげましょう😃

ABOUT ME
医師YouTuberいっさ
地方国立大学医学部卒、医師。 整形外科専門医、医学博士。 You Tubeでは、医者のかたわら、 動画配信700本以上を達成。 既に2,000人以上の登録者がある。 "医者のキャリア形成"を中心に、 医療にまつわる話を配信している。