医者のお金

医者で億万長者になるのは無理! 理由3選!

世間一般からは、「医者はお金持ち!」と思われています。しかし、実際に資産、貯金が十分ある医者家庭は多くないのも事実です。堅実にお金を使用しないと、医者と言えども蓄財はできません。

今回は、医者で億万長者になるのは無理! という理由についてお話します。

医者で億万長者になるのは無理! 理由3選!

1.年収の上限が決まっている

・勤務医の年収上限は2,000万円

医者の年収は高いです。医者の平均年収は年度によっても変化が多少ありますが、1,100万円ほどです。

しかも、研修医2年間が終わり、正式に医者になると年収1,000万円を超える医者が多いです。ストレートで医師になれば、20代後半で誰でも年収1,000万円を超えることができます。

しかし、医者を5年10年と経験を経れば、年収2,000万円、 3,000万円、 5,000万円と伸びるわけではありません。部長職や病院長職といった役職につければ給与は上がりますが、大体1,000万円〜2,000万円程度で頭打ちになります。

これ以上、給与を伸ばそうとするならば、開業に踏み切るしかありません。開業医となり、うまく収益が上がれば、5,000万円以上の収益が見込まれます。

・結局は時間の切り売り

勤務医である限り、どんなに病院の収益に貢献しても、給与は上がりません。なぜならば、勤務時間に対して対価が支払われるからです。時間外勤務が増えれば収入は高くなりますが、どんなに働いても24時間以上は働くことはできません。

・高額医者バイトも多くはできない。

勤務医をしながら、医者のアルバイトをすることは可能です。半日の外来バイトで、3万円〜5万円ほどの収入増になります。これを月に1回行えば、年収を30万円〜50万円ほど増やすことは可能です。

しかし、勤務医自体、激務であることが多いです。月に何回も外来バイトをかけ持つのは無理です。

どんなに医者のアルバイトを増やしても、年収3,000万円を超えるのは至難の業と言えます。

2.医者の維持コストが高い

・高額な学会費用

医者を維持するには、お金がかかります。例えば、整形外科学会会費は年間14,000円かかります。また、整形外科学会の参加費は25,000円かかります。これだけでも、4万円近く年間かかります。

また、専門医取得にも合計10万円以上かかります。さらに認定医維持のために、定期的に専門学会に参加をしていかなくてはいけません。そのため、専門医を維持するのにも数万円かかります。

さらに、専攻科の総会だけではなく、より専門的な学会はいくつもあります。それぞれが、1万円〜2万円程度の年会費と別途数万円の学会参加費を必要とします。

これらをすべて含めると、年間10万円〜20万円近く学会関連費がかかります。

・高い医局費

医局に所属していると、医局費という年会費を払います。所属医局によって違いはありますが、高額なことが多いです。筆者の医局費は年額9万円になります。また、知り合いの医師の医局費で12万円払っている医師もいます。

3.医者は出費が多くなる。

・宴会費は“医者価格”

病院に勤めていると、職場の飲み会が多くあります。新人歓迎会、納涼会に忘年会と数ヶ月に1回の頻度で宴会があったりします。これらの宴会の参加費ですが、”医者価格”なるものがあって、医師は他職種に比較して多めに宴会費を払います。一般的な目安は、1万円です。さらに、2次会、3次会と参加すれば、支払いはほぼすべて医師になります。一晩で、3万円〜5万円払う医者もいます。

医者は周囲からも、お金持ちと思われます。そのため、機会がある毎に比較的多めに出費を求められることが多いです。

・無駄遣いが多くなる。

先述の通り、ストレートで医師になると20代後半から年収1,000万円以上となります。すると、金遣いが荒くなりやすくなります。ある医師は、一晩数万円支払う飲み会を月に何回もしています。また、時計や車にお金をつぎ込む医者も多くいます。地方の医者は、外車を購入する比率が高いです。収入が多くても、全く貯金ができていない医師は比較的多いです。

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医師YouTuberいっさ
地方国立大学医学部卒、医師。 整形外科専門医、医学博士。 You Tubeでは、医者のかたわら、 動画配信700本以上を達成。 既に2,000人以上の登録者がある。 "医者のキャリア形成"を中心に、 医療にまつわる話を配信している。