学生の頃から、「自分は〇〇科になる!」って言っている友人が羨ましくなったりしますよね。
かくなる私は、医学生の頃は血液内科になろうかなと思っていました。しかし蓋を開けてみたら、整形外科になっていましたが(笑)
「なんとなく、内科になろうか、外科になろうか決まっているけれど…」
「ただ、やっぱり研修後に決めたいな。」
と思っている医学生さんも多いことでしょう。
そんなあなたに、あえてお話しします。
医学生のうちに専攻科を決めるべきではありません。
それについて解説していきましょう。
実は、学生のうちに専攻科を決めるべきではない 3つの理由
・学生中のイメージと、実際働いてからのものは、違う
先程の通り、私は学生中は血液内科になろうと思っていました。しかし、研修医を経て整形外科医になっていました。
これは、学生中のイメージと、実際働いてから感じることに、大きな違いがあるからです。
また、自分の適性自体も、医者になってみないとわかりません。
本当は、体を動かしたり、手をうごかしたりすることが好きな人は、外科系を志した方が良いと、私は思います。
ただ、学生の授業の中で、外科について触れる事はまずありませんよね。
メスを持ったり、手術をしたりすることの楽しさ面白さを体験できる機会もほとんどありません。
だからこそ、研修医になってもう一度フラットに自分のすべき道を決めた方が、後悔なく選びますよ。
・まず医者になることが何より大切
これもよく言われることです。自分の将来について考えるも大事ですが、特に学生はまず医者になることの方が大切です。
医師国家試験の合格率は8割以上(ときには9割)ありますが、決して易しいテストではありません。
忙しい病院実習、卒業試験、ときには部活動の合間をぬって、時間をかけてコツコツ勉強しないと突破できません。
もちろん、勉学は優秀で、そんなに苦なく国家試験対策ができる人もいるでしょう。
しかし多くの医学生は、何とかかんとか試験をパスするで精一杯ですよね。
「将来何科になろうかなんて考えられないよ!」
そう思う人のが多いのではないでしょうか。
でも大丈夫。
何科になるのは、研修医になってから決めるので十分です。まずは、全力で医者になること(医師国家試験合格)に励みましょう。
・医学生のうちは、自分の適性がわからない
医学部の勉強は、どうしても内科に偏ってしまいます。外科を勉強する時間はほとんどありません。
また、医学生は医者になるまでに、多くの勉強をこなします。
すると、勉強することがとにかく偉いと勘違いしてしまいます。頭が良いのがとにかくよい(羨ましい)と思いますよね。
しかし、医者の仕事の多くは、頭ではなく体を使うことのほうが多いです。
だからこそ、研修医になって実際に働いてみないと、自分の適正がわかりません。