医者の業務は多彩です。外来、病棟管理に加えて、夜間の当直業務があります。
今回は、医者の当直業務について解説をします。
医者の当直業務についてお答え!
・どんな仕事をするの?
一般的に、救急外来の当直のイメージが強いかもしれません。しかし、アルバイトにいく多くの病院は、病棟管理が主な仕事です。
病棟管理とは、入院中の患者さんの対応です。入院中の患者さんの病態の悪化があれば対応したり、ときにはお看取りをしたりもします。
当直バイトでも、救急外来を開いている病院もあります。しかし、研修医をするような病院とは違って、ひっきりなしに患者さんがくるのはまれでしょう。
当直といえば「眠れない、、」と思うかもしれません。しかし、だいたいは眠れることが多いでしょう。夜間に1回も起こされなかったってことも、多いです。
筆者は整形外科なので、整形外科病院での当直バイトをすることが多いです。整形外科は比較的、忙しい当直になります。
夕食を作っている最中に、スライサーや包丁で指をけがしたりする患者さんが来院します。また、肘内障(子供の肘の脱臼)で受診する人も多いです。ひとは、夕方になると集中力が低下するため、ケガや事故を起こしたりしやすくなります。
整形外科は外科系当直の担い手として、とても重宝されます。
・緊急手術ってあるの?
救急病院でないかぎり、まずはないでしょう。夜間に、緊急手術が実際に対応できる病院は限られています。当直バイトで勤務する病院では、まず対応はできないと思われます。
特に、一般外科、脳外科、整形外科の緊急手術は全身麻酔での手術が必要となります。当直先でそのような緊急手術が必要な場面に出くわした場合は、速やかに転院を進めます。
また、専攻科によって違いもあります。産婦人科は、ときに帝王切開の手術を行ったりします。
・泊まる部屋ってどんなもの?
基本的には、ビジネスホテルみたいなものです。かなり綺麗な印象です。シーツも交換してくれるので、寝心地も下手したら家より良いかもしれません。
ただ、古い病院であると、小ぎれいではあるけれど、カビやホコリ臭かったりすることもあります。当直バイトをする際は、当直先の病院が新しいかどうかは大切なポイントです。
なかには、当直を繰り返している先生で「自分の家って必要ないんじゃない!?」って思ったりする先生もいます。実際に、何日もベットメイクをしていない自宅よりは、毎日シーツを換えてくれる当直先のほうが衛生的かもしれません。
また、当直室に付属品も意外と充実していることが多いです。夜食用に、カップ麺が常備されていたり、コーヒーメーカーが設置されている当直先もあります。さらには、食事が無料でついたりもします。また、出前を頼む医者もいます。
・ぶっちゃけ、いくらもらえるの?
皆さん、コレが気になるところと思います。地域や専攻科によっても、バイト単価は違いがあります。基本的には、田舎の病院のほうが割がよいです。
これは、単純に需要と供給の問題です。
田舎のほうが高齢者が多い(需要が多い)。田舎は医者が少ない(供給がすくない)。なので、給与が高くなります。
筆者の地域(都市郊外)であれば、一晩あたり5〜7万円が相場です。また、内科当直よりも、整形外科当直のほうが単価が高くなります。都心の内科当直では一晩4万円くらいが相場になります。
実際に、筆者のよく当直する給与をご紹介します。基本給として、一晩6万円です。さらに、休日、祝日は1万円の特別料金がつくので、一晩7万円となります。さらに、救急車を受けたりすると、プラス5,000円。22時以降の診察は、1人あたりプラス3000円です。なので、だいたい一晩で75,000円程度は稼げます。
なので、筆者の地域には、都内から当直バイトのため、2時間近くかけてバイトにくる医師もいます。