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足根洞症候群と足根管症候群の違いは?

整形外科医をしていると、外来で時折出会う足の痛み、病気があります。今回は、よく混同しやすい足根洞症候群と足根管症候群について、解説しましょう。

足根洞症候群と足根管症候群の違いは?

足根洞症候群とは?

まずは、足根洞の解剖を理解しましょう。

足根洞は、距骨滑車前外下方と踵骨前外側上方にかこまれた漏斗状の領域で、固有感覚受容体が豊富に存在することが知られている。
標準整形外科学より)

ネッターより)

確かに、足根洞を押すと痛みを感じます。
(もしかして、わたしも足根洞症候群!?)

足関節の捻挫後などで不安定性があると痛みが続きます。治療は、ステロイド注射の足根洞内注意が有効です。(足のクリニックより)

保存治療で、2/3が治癒して、残りの90%も足根洞症候群内の掻爬で疼痛が消失するようです。

足根管症候群とは?

足根管とは、近位足根管(通常 足根管)と遠位足根管に分類されます。

足の外科の要点と盲点より)

近位足根管(足根管)は、脛骨内果、距骨、踵骨からなる骨性壁と、踵骨結節から脛骨内果に広がる屈筋支帯(破裂靭帯)によって囲まれた管腔のことです。

整形外科医のための手術解剖学図説より)

一方で、遠位足根管は、距骨の載距突起と隆起部の間で形成される弧状の骨性壁と、母指外転筋の下層部で構成される管腔です。

線維性の隔壁により、上下2つの管腔にわけられます。

足根管症候群と遠位足根管症候群は疼痛であったり、Tinel様サインの出る部位で違いがあります。

確定診断には、CT、MRIで、圧迫する器質的疾患(ガングリオン、踵距骨癒合症、破格筋)の同定を行います。神経伝達速度検査も、有用です。運動神経より知覚感覚神経伝達速度の低下が診断には有用です。

保存治療は、内側ウエッジの足底板治療などがあります。

3ヶ月の保存治療でも改善しなければ、手術加療が適応となってきます。器質的な圧排部を切除したり、足根管自体の開放を行います。

You Tube動画でも解説しています。

今回参考にした、教科書はこちらです。

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医師YouTuberいっさ
地方国立大学医学部卒、医師。 整形外科専門医、医学博士。 You Tubeでは、医者のかたわら、 動画配信700本以上を達成。 既に2,000人以上の登録者がある。 "医者のキャリア形成"を中心に、 医療にまつわる話を配信している。