医者のしごと

研修医をバカにする指導医の末路

研修医をバカにする指導医の末路

今回は、

研修医を馬鹿にする指導医の末路について、お話しします。

ぶっちゃけ、、研修医をバカにする(悪く言う)

指導医の先生っていますよね😅(個人的な経験ですが)

「あの研修医って、どんくさいよね〜」とか

「あいつ、いつもポイントがずれてるんだよな。将来ダイジョブかな?」

とか、、

ただし!

研修医の子をばかにするのはホントによくないですよ〜!

それはけして

研修医の子に対してではなく、指導医の先生に対してマイナスな影響が大きいから。

今回は

指導医の立場にある方々に向けて、研修医を馬鹿にすることの悪影響について、

考えていきたいと思います。

◯研修医をバカにする指導医の末路

①自分自身へのマイナスの影響

②周囲へのマイナスの影響

③将来のマイナスの影響

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①自分自身へのマイナスの影響

研修医を馬鹿にすることで、

指導医自身にもマイナスの

影響があります。

主に以下の2点が挙げられます。

1. 周囲からの孤立

2. 仕事の負担増加

1. 周囲からの孤立

問題があるほど厳しい指導や、研修医を馬鹿にするような言動をとる指導医のそばには、当たり前ですが、誰も寄り付かなくなります。

研修医のみならず、、

看護師さんや他のスタッフとも、

必要最低限の関わりしかなくなってしまいます。

たとえば、

「あの先生の近くにいると何か言われそうで緊張する」

とか、

「話しかけづらい雰囲気がある」

といった印象を持たれてしまうのです。

看護師さんも仕事ですから最低限の会話をしてくれますが、

プライベートの雑談はまずしなくなります。

こういったコミュニケーションに仕事の楽しさがあるのですがね🤔

孤独は健康にも良くないとも言われます。

2. 仕事の負担増加

「研修医を教育せずに、自分でやった方が早い」

と思うかもしれません。

しかし、丁寧に指導することで、むしろ仕事が楽になことが多い。

教えることに慣れてくると、研修医が積極的に

動いてくれるようになり、指導医の負担が減ります。

たとえば、

「この検査が必要だと思うのですが、いかがでしょうか?」

と提案してくれたり、患者さんをよく観察して

報告してくれたりするようになります。

わたしの経験では、研修医の子のちょっした提案や気づきで何度も助けられたことがあります。

さらに、教えること自体が楽しい行為だということを忘れてはいけません。

人間は誰かの役に立つことに幸福を感じる生き物です。

研修医の成長を見守ることで、自分自身も満足感や達成感を得られるのです。

②周囲へのマイナスの影響

研修医を馬鹿にする行為は、

周囲にも悪影響を及ぼします。

具体的には

以下の3点が挙げられます。

1. 職場の雰囲気悪化

研修医を馬鹿にする言動は、

その場にいる他のスタッフにも

不快感を与えます。

たとえば、

「あいつは使えないよね」

「やる気はあるけど、

頭が悪いんだよ」

といった

発言を聞かされると、

聞いている側も

嫌な気持ちになります。

わたしも研修医のころ、

ある先輩医師が

研修医の悪口を

言っているのを聞いて、

「自分のことも同じように

言われているかもしれない」

と不安になったことがあります。

2. チームワークの崩壊

研修医を

馬鹿にする指導医から、

周囲の人々が

離れていってしまいます。

結果として、

職場の雰囲気が悪くなり、

チームワークにも

悪影響を及ぼします。

たとえば、

カンファレンスで

意見を言いづらくなったり、

情報共有が滞ったり

することがあります。

これは純粋に

患者さんの治療にも

悪影響を与える可能性があります。

3. 噂の拡散

また、悪口は

噂話のように

広がってしまう

可能性もあります。

人間は不思議なもので、

自分の名前が出た瞬間に

敏感に反応します。

つまり、

小声でしゃべったつもりでも、

研修医本人の耳に

入ってしまう可能性があります。

さらに、

伝言ゲームのように

話が変化して伝わる

こともあります。

研修医を

バカにする行為は、

自分自身にも周囲にも

悪影響を及ぼします。

③将来のマイナスの影響

最後に、

将来的なマイナスの影響

について考えてみましょう。

一番恐ろしいのは、

このマイナスの影響です😱

具体的には

以下の4点が挙げられます。

・研修医も10年も経験すれば立派な医者になる

・指導や恩義を与えると、福利がはたらく

・将来的に孤立や復讐されることもありえる

・どんな医者も根本的には優秀である

・研修医も10年も経験すれば立派な医者になる

・研修医も10年も経験すれば立派な医者になる

研修医時代は

みんな未熟です。

わたし自身も、

研修医時代を

振り返ると恥ずかしい

思い出ばかりです。

しかし、

10年も経験を積めば、

誰もが立派な医者になります。

たとえば、

手技が遅かった研修医が、

10年後には

熟練した術者に

なっているものです。

また、

コミュニケーションが

苦手だった研修医が、

患者さんから

信頼される名医に

なっていることもあります。

つまり、

今できないからといって、

その人の将来性を

否定してはいけないのです。

・指導や恩義を与えると、福利がはたらく

丁寧に指導することで、

将来的に大きな見返りがあります。

たとえば、

10年後にたまたま職場で再会したとき、

「あのときはお世話になりました」

と感謝されることがあるでしょう。

そして、

その元研修医が

自分の専門分野で活躍し、

あなたをサポート

してくれるようになるのです。

逆に、

厳しすぎる指導をしていた場合、

「あの先生は怖かった」

という印象だけが残ってしまいます。

その結果、

必要最低限の関わり

しかしてくれなくなる

可能性があります。

・将来的に孤立や復讐されることもありえる

極端な例ですが、

研修医をバカにし続けていると、

将来的に孤立したり、

復讐されたりすること

もあり得ます。

たとえば、

リタイア後に再雇用されるときに、

冷遇されるケースがあるでしょう。

「先生はもうここまでで結構です」

と突き放されたり、

重要な仕事を任せてもらえ

なかったりすることがあると思います。

これは

犯罪的な復讐ではありませんが、

心理的なダメージは大きい。

「医者は定年後も

再雇用しやすいからいいよね」

とは言われますが、

役職がなくなると、

信頼や信用が実はなかった

ことに気づいた時に、

長くその病院・地域で

働くことはできるのでしょうか?

(心理的に)

・どんな医者も根本的には優秀である

最後に強調したいのは、

医師という職業に就いている時点で、

その人は優秀だということです。

医学部に入学し、

6年間の勉強を経て、

医師国家試験に合格するのは、

決して簡単なことではありません。

たとえ、

研修医時代に

未熟に見えたとしても、

その人には大きな

可能性がある。

適切な指導と環境があれば、

必ず成長します。

ですから、

研修医を馬鹿にするのではなく、

温かく見守り、

丁寧に指導すること

が大切です。

そうすることで、

指導医自身も、

周囲も、

そして将来的にも、

良い影響が広がっていきます。

【まとめ】

◯研修医をバカにする指導医の末路

①自分自身へのマイナスの影響

②周囲へのマイナスの影響

③将来のマイナスの影響

いかがでしたか?

研修医を馬鹿にすることの

悪影響について、

お話ししました。

指導医の皆さん、

研修医は未来の同僚です。

温かく見守り、

丁寧に指導することで、

医療界全体がより

良くなっていくはずです。

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ABOUT ME
医師YouTuberいっさ
地方国立大学医学部卒、医師。 整形外科専門医、医学博士。 You Tubeでは、医者のかたわら、 動画配信700本以上を達成。 既に2,000人以上の登録者がある。 "医者のキャリア形成"を中心に、 医療にまつわる話を配信している。